kintoneと独自システムを組み合わせた営業マッチングシステム開発
業務システムを作るとき、「すべての機能をオリジナルで開発する必要がある」と思われることがあります。
しかし、すでに便利なサービスが存在する部分まで、一から開発する必要はありません。
今回は、商品の作り手と売り手をつなぐ営業マッチングサービスの開発において、kintoneとオリジナルシステムを組み合わせた事例をご紹介します。
営業マッチングサービスの仕組みを整理
今回開発したのは、商品の作り手と売り手をつなぐための営業マッチングサービスです。
単純に企業情報を掲載するだけではなく、
「どのような情報があれば相手を探しやすいのか」
「問い合わせにつなげるためには何が必要なのか」
といった、マッチングを成立させるための情報設計から検討しました。
システム開発では、機能を作る前に「どのような情報を、誰が、どのように使うのか」を整理することが重要です。
すべてを一つのシステムで管理する必要はない
今回の開発でポイントになったのが、データの管理方法です。
サービスで使用する情報には、大きく分けて2種類ありました。
一つは、事業会社側で日常的に編集したい情報。
もう一つは、システム側で登録・更新・削除などを管理する必要があるデータです。
そこで、すべてを一つのデータベースにまとめるのではなく、それぞれの用途に合わせて管理方法を分けました。
編集しやすい情報はkintoneで管理
事業会社側で自由に編集したい情報については、kintoneを利用しました。
こうした情報までオリジナルの管理画面を開発すると、そのための開発工数や保守が必要になります。
すでに使いやすいサービスが存在するのであれば、それを活用するのも一つの方法です。
担当者が日常的に更新する情報はkintoneで管理することで、運用しやすい構成を目指しました。
システムで扱うデータはMySQLで管理
一方、システムの動作と密接に関係するデータについてはMySQLで管理しました。
検索や閲覧、登録・更新・削除など、Webシステム側で扱うデータについては、システム側で管理します。
つまり、
人が日常的に編集する情報 → kintone
システムが扱うデータ → MySQL
という役割分担です。
これによって、情報の更新しやすさとシステムとしての管理のしやすさを両立しました。
OctoberCMSをベースにWebシステムを構築
Webシステム部分については、PHP・OctoberCMS・MySQLを使って構築しました。
マッチングサービスとして必要となる情報項目を整理したうえで、検索・閲覧・問い合わせまでの導線を考えながら画面を設計しています。
単純に依頼された画面を作るのではなく、
「どうすれば目的の商品や企業を見つけやすいか」
「どの情報を表示すれば問い合わせにつながりやすいか」
というサービスそのものの使いやすさも含めて検討しました。
「作る」と「既存サービスを使う」を組み合わせる
今回の事例で大切なのは、必ずしもすべてをオリジナル開発する必要はないということです。
業務システムを検討するときには、
「既存サービスだけで実現できないか」
「自社独自の部分だけ開発できないか」
「既存サービスとオリジナルシステムを組み合わせられないか」
という選択肢があります。
既存サービスで十分な部分まで開発してしまうと、開発費だけでなく、その後の保守コストも増えてしまいます。
反対に、自社独自の業務まで既存サービスに無理やり合わせると、使いにくいシステムになってしまうことがあります。
だからこそ、業務ごとに「作るところ」と「既存サービスを利用するところ」を切り分けることが重要です。
システムを作る前に、業務と情報を整理する
株式会社moveeでは、最初からオリジナルシステムの開発ありきで考えるのではなく、現在の業務や必要な情報を整理したうえで構成を検討しています。
既存のSaaSやクラウドサービスで十分な部分は活用し、自社独自の仕組みが必要な部分についてはオリジナルで開発する。
今回のように、それぞれを組み合わせることも可能です。
「既存のシステムでは少し足りない」
「かといって、すべてをオリジナルで作る必要があるのかわからない」
という場合も、現在の業務を整理するところから、必要なシステム構成を一緒に検討できます。